番外編 シンガポールのマンガ・アニメ事情!
〜2007年 シンガポールの挑戦〜
シンガポールのマンガ・アニメ事情の続編です!
シンガポールは90年代に日本ブームが巻き起こり
スシなどの食文化や日本のドラマ、マンガ、アニメが大流行しました!
たまたま、シンガポール人で日本文化を研究している
教授が書いたと思われる論文を見つけましたので
それを元にシンガポールの日本マンガの現状を紹介
したいと思います。
なぜ「思われる」って言い方するのかというと
最初の自己紹介文が全部中国語だったので
フリーの翻訳ソフトにかけたら以下の様に訳されました!
☆翻訳結果☆ わたしはシンガポールに(で)五年に生活すること多い。 98年は最初に研究するおよび日本に授ける文化に流行する。 これの字の見学シンガポールの日本?\ましい 11が南を返る群れ印のTは記録長い財貨の 11年とった男 _の感情A¢蛯ォをはだしこと同じではない。 |
? ? ?
なかなか、素敵な翻訳じゃないですか〜
頭の悪いツカさんを混沌と混乱の世界へ
いざなってくれます(笑)
とうりあえず、推測と妄想をフルに活用し
以下のように解読をしてみました☆
☆ツカさんの勝手な解読結果☆ 「98年は最初に研究するおよび日本に授ける文化に流行する。 」 ↓ 「我こそは98年にブームとなった日本文化を研究する教授なりぃ!」 |
たぶん授けるって言うのが教授を指すの
だと勝手に解釈してやりました!
『名探偵コナン』ばりの大胆な推理ですね♪
「じっちゃんの名に懸けて!」(違う)
・・・自分で説明していて、本当に教授かどうか
だんだん自信がなくなってきました(笑)
※注意! 当サイトの誤訳に関しては一切責任をもちません!
シンガポールの日本文化
さ、責任逃れが済んだところで
さっそく本題に入りたいと思います!
シンガポールに日本のマンガが入ってきたのは
1970年代までさかのぼります。
当初は中国語に翻訳された台湾経由から入ってきた
海賊版によって広まりました。
当時の日本の出版社は国内の市場を開拓するのに
手一杯の状況であり、海外市場にはさほど
関心をしめすはずもなく
1970年のアジア諸国では日本マンガの
「海賊版天国」とも言える状況だったのです。
印刷技術が粗いなど、問題点が多い海賊版でしたが
現地ならではの翻訳とその手ごろな値段から
シンガポールでは少なからず人気を集めることになり
後の、日本マンガブームの基盤ができあがったわけです!
日本アニメの放送開始!
1980年代も相変わらず台湾などから流入する
『海賊版マンガ全盛』
の時代が続きます。
種類もなかなか豊富で
『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『キャンディ・キャンディ』
などの名作が多数出版されており
文字の読める、比較的に裕福な華人社会に
マンガが広まることになるのです!
この頃になると日本アニメの放送が始まります!
アニメの放送は文字の読めないシンガポール人にまで
日本文化の人気が広まる事とになるのです。
最初は『アルプスの少女ハイジ』などの
比較的に健全なものが放送されていました。
この頃の日本アニメは
『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『キャンディ・キャンディ』
が放送され大きな人気を集めたそうです。
そして、86年に『時空要塞マクロス』が放送され
これが男子中高生に人気が爆発!
関連グッズも多く売れ、シンガポールでは
SFアニメブームが到来します!
しかし、この頃はアメリカの『スヌーピー』や『ポパイ』などの
人気には及ぶことがなく
日本のアニメやマンガを扱う店は限られていました・・・
本格的な日本ブームが始まるのは90年代からです。
『超時空要塞マクロス』(1982〜83年)
ツカさんのガキの頃の弁当箱の絵はマクロスだった
日本文化の全盛期
90年代に入るとアジアや世界で
日本ブームが巻き起こります!
アニメ版『ドラえもん』が人気を集め
シンガポールではロングセラーを記録!
この頃に入るとアニメで『ドラゴンボール』が放送され
視聴率を7%を獲得します!
そして、『セーラームーン』『らんま1/2』もそれぞれ
5%の視聴率を獲得!
更に、99年には『ポケモン』の放送が始まり
子供向け番組では視聴率トップに輝きます!
シンガポールでは1990年から2001年にかけて
日本アニメは160本以上が放送されました!
日本アニメの人気が高まると共に
マンガにも注目が集まり、『スラムダンク』は
シンガポールで大ヒットを記録します!
90年代の日本アニメの快進撃は
長年の王者であったアメリカ・アニメの人気を
完全に追い越す結果となったのです!
シンガポール版『スラムダンク』
『ドラゴンボール』と並び、シンガポールでは大人気に。
シンガポールのマンガ出版社
さて、シンガポールのマンガ出版社ですが
台湾や韓国にくらべあまりに市場が小さいため
人気マンガの『スラムダンク』や『ドラゴンボール』ですら
1巻あたり7,000部〜1万部未満と言われていわれます。
そのため、シンガポールのマンガ出版社は
「創芸(Chuangy)」社
のただ1社のみが存在します!
創芸社は1989年に『ドラゴンボール』を発行し
大反響だったことから、その後
『鉄腕アトム』『ブラックジャック』『らんま1/2』
などを立て続けに出版します!
ただし、当時の創芸社は
日本の出版社には一切の許可を取っておらず
全てが海賊版でした!
しかし、シンガポール政府が著作権の規制を強化したことから
創芸社は95年から正式に日本の出版社と契約をし
海賊版の出版から足を洗うことになります!
ちなみに創芸社から最近出版されたマンガは下記の通り
|
その後、創芸社は中国語はもちろんのこと、マレー語、英語などの
翻訳出版を展開し
フィリピンやイギリスなどの他国への
マンガの販売も行っているようです。
シンガポール版『ハチミツとクローバー』
中国語だと『蜂蜜幸運草』なんですって(笑)
シンガポールアニメの誕生へ!
日本マンガ・アニメがシンガポールで躍進する中
シンガポールでは『スターウォーズ』でお馴染みの
ルーカス・アニメーションスタジオの誘致するなど
国を挙げてのコンテンツ産業を育成する
動きが盛んになってきました!
そして、2006年!
シンガポールの国立大学ナンヤン工科大学(NTU)と
アニメ版『天地無用』や『ああっ女神さまっ』でお馴染みの
日本のアニメスタジオ AICとの共同開発で
『Justeen/ジャスティーン』
のアニメ制作が決まります!
「輸出可能な、クオリティの高いアニメを実現する」
とのことで、かなりの意気込みが感じられます!
『Justeen』は2007年には日本でも放送が始まるそうです!
共同開発とは言え、シンガポール・アニメ誕生への
大きな一歩と言えるのではないでしょうか?
『Justeen ジャスティーン』(07年に日本で放送予定)
日本・シンガポール合作!スーパーロボット系ですね。
シンガポールを見てると
かつて、日本がディズニーアニメしかなかった時代に
「国産のアニメを作る!」
との意気込みで
1957年にディズニーアニメを参考にして作られた
日本初の長編カラーアニメ『白蛇伝』を制作した
出来事と思わずかぶって見えてきます。
その日本がいまやアニメ大国となり
その種がシンガポールで開花しようとしているのです!
最後に余談ですが
この『Justeen ジャスティーン』の画像が日本のサイトでは
見つけることが出来ず、シンガポールのサイトまで
探しにいって、なんとか見つけることができました〜
あの訳のわからん翻訳ソフトで辿って苦労しました・・・
なんか最近は愚痴ばっかりで終わってますね(笑)
〜おわり〜
2007年2月8日制作
今回は下記のHPを参考に書かせて頂きました。 ありがとうございました! NNA 「哈日族 〜シンガポールにおける日本大衆文化の比較論〜」 呉偉明 http://nna.asia.ne.jp/free/mujin/hari/hari_bn.html シンガポールにおける日本漫画およびアニメ.ブームとその影響 - 知日部屋 - 哈日反日不如知日 http://www.cuhkacs.org/~benng/Bo-Blog/read.php?470 創芸社のHP http://www.chuangyi.com.sg/ アニメ!アニメ! 2006年12月1日の記事 「AICの シンガポール合作アニメ AMFでプレミア紹介」 http://animeanime.jp/news/archives/2006/12/aicamf121.html |