番外編 ベトナムのマンガ事情
〜ベトナムの「ドラえもん」ブーム〜


















さ〜て、今回はベトナムのマンガ・アニメ事情です!





人口は
8000万人!





現在も名目上は
社会主義を掲げておられまして

共産党の
一党独裁が続く国であります。




犯罪に対しては厳しく、世界で有数の
死刑大国なので

殺人などの凶悪犯罪は少なく
治安はかなり安定しています。



真夜中一人で
ルンルン♪歩けちゃうぐらいですしね♪


※注意 物取りは多いので、特に女性はルンルン♪してはいけません!





近年はベトナムの投資が
大ブーム

ベトナム経済は
バブリンで沸いています!



現在では人件費やリスクが高まる
中国から

日本などの外資系の企業が工場などの海外進出を

ベトナムに移する動きが高まっているのです!




ちょっと
加熱気味では?

と個人的には
ひやひやしてもいるんですが。。。







さて、そんな
ベトナムではありますが


改革開放、海外に経済開放の動きが強まっていまして


2007年1月11日には
WTO(世界貿易機構)に加盟。



徐々に、
情報開示への動きが高まっています!

(でも、共産党や政府機関への批判はダメなんですけどね♪)




昔は、
のシーンなどの表現規制は厳しかったそうですが

映画などの
娯楽産業を中心に緩和が進んでいます。







ベトナム版『烈火の炎』安西信行
ベトナムでも最近発売され人気のようです








ベトナムの『ドラえもん』旋風!



さて、ベトナムでも若者中心に

日本製の
マンガの人気は絶大です!




どうやら
80年代からアジアで広まっていた

海賊版マンガから広まったと推察されますが



ベトナムで一般的に日本マンガが広がったのが


92年キムドン出版社で出版された

『ドラえもん』の大ヒットから始まります!



わずか3ヶ月で
30万部のセールを記録しベトナム史上でも

超・異例の
大ヒットを記録します!




この
『ドラえもん』の大成功を機にベトナムの出版各社は

続々と日本マンガの
出版を始めます。



ただ、当時は日本の出版社に許可は取っておらず

全てが
海賊版でした!



しかし、状況が変わったのが
2005年

著作権の世界的条約のベルヌ条約を締結し


キムドン社を初めとする各社は日本の出版社と



正式に
ライセンスを取り、出版されるようになると

質の悪い
海賊版激減することになりました。




2005年までにベトナムでは実に

400タイトルの日本マンガが発売され



ベトナム版
『ドラえもん』

2000万部の販売を記録しています!





ベトナム版『ドラえもん』藤子・F・不二雄
ベトナムで大ヒット記録、日本マンガの地位を築く。







ベトナムのマンガ事情



ベトナムの市内など歩いてみると

大きな書店には
児童本コーナーに日本マンガの

売り場が大きくおかれています。



また、ちっちゃな
個人の本屋では店の一番目立つ場所に

日本マンガが
平積みで売られています!



ちなみに値段は
8000ドン!(60〜70円ぐらい)



手ごろな値段でが
安く買える娯楽とのことで


マンガが子供たちの間でかなり浸透しているのです!



07年で5月頃見た限りでは


『ナルト』『ワンピース』『名探偵コナン』『ツバサ』など

様々なマンガが売られていました。



ちなみにマンガは反転されて
左読みです。


ページも日本の単行本の
半分ほどの100ページぐらい。



よって、日本では全42巻の
『ドラえもん』ですが

ベトナムでは
100巻ほど発売されているそうです。





余談になりますが
『ナルト』がいっぱい売られてたんで

買ってきたのですが、印刷が
荒く効果音も日本語のまま・・・




海賊版やんけぇぇぇ!




海賊版もまだまだ堂々と売られてるのが現状の様ですね〜






ベトナム版『ナルト7巻』
おそらく海賊版。本のサイズは細長い。








ベトナムのテレビ事情



ベトナムの
テレビ事情はあまりわからないのですが


ローカルの番組では
ドラゴンボールが放送されていました!



そして、やはりアジアでは人気の
韓流ブーム


だけありまして、ベトナム人の間では
韓国ドラマ

人気は根強かったですね〜




ホテルのテレビを見ると
韓国ドラマを始め

中国ドラマ・アニメがいっぱい流れています!



一方の日本の番組は
NHKがありまして


日本語関連の番組はそれしかないので見てましたが

スゲー
つまらなかったですね〜




ベトナムでの
韓国ドラマが人気になった背景には


韓国政府が90年代後半にやった国家を挙げての

ドラマ輸出が成果を出しています。




一方、中国政府も
無料でアンテナを提供し

東南アジア各国に中国製の番組を
多くの世帯に

流すように努めています!




韓国も中国の番組も自分の
政治主張やら

自国の立場をバリバリ発言していました。




ところで

「世界に日本文化を紹介する!」


と、意気込む我らの
NHKですが



値段がやたら
高いアンテナを買って設置しないと

番組を見れない仕組みになっています。





誰がこんな番組をみるんだ!


って、思っちゃいますね〜





韓国ドラマが日本ドラマを東南アジアでは

駆逐してしまった理由がよくわかります。



今の状況を見た限り、これからは間違いなく

中国製ドラマ・アニメの人気が高まると思います。






ローカル番組でもドラゴンボールが
放送されていた、画面が汚すぎ。。。








ベトナム・コミックス!



さて、次は
ベトナム製のマンガを見ていきます。



大人気の日本マンガでありますが


その影響を受け、ベトナム人の
マンガ家さんも徐々に現れています。



中でも
「Than dong dat viet」


「テーアン ドン デーテー ヴェイット」


って読むのかな?(^^;←勉強中



とう言うマンガが
91巻まで出ていまして

なかなか
人気のあるマンガの様です。



たぶん直訳すると
『ベトナムの土地の神』って

意味だと思います。
※誤訳は責任を持ちません



中身はベトナムの
歴史見たいですね。

子供向けにコミカルな歴史
ギャグマンガでした。



表現を見ると日本の
マンガアメコミ

足して、
半分に割った感じでしょうか?






『Than Dong Dat Viet』 91巻
ベトナムではなかなかのヒットのようです。







ベトナムのマンガ雑誌誕生



以上!色々と見ていきましたが最後に

ベトナムの
マンガ雑誌を紹介します。




92年の
『ドラえもん』ブームから13年後の


2005年11月!



17歳〜23歳まで成長した若い

ベトナム人の日本マンガファンたちが中心となり



「ベトナム漫画13+」


と言う
月間マンガ雑誌が創刊されます!



中身も
日本マンガ影響をよく受けているそうで



今後のベトナムの
マンガ界

彼らが引っ張っていくことになるかもしれません。



『ドラえもん』から始まった


日本マンガの
DNAはベトナムの地でも

しっかりと根付き始めているのです!







『Tuye tap truyen tranh viet 13+』
ベトナムで毎月発刊されているマンガ雑誌







2007年9月8日制作


今回は下記のHPを参考に書かせて頂きました。

ありがとうございました!


フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki


ベトナムの世界へようこそ トップ
第51回 最新マンガ事情

http://www2.ttcn.ne.jp/~taktplus/index.html


Ptoichi.niizuma.net home
ベトナム便り 第26回
『「ドラえもん」で育った世代がマンガの書き手に〜ベトナム・マンガ事情〜』

http://www.geocities.jp/tniizuma/index.html


キムドン出版社のHP

http://www.nxbkimdong.com.vn/






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