第5回 韓国 「新興サブカルチャー大国」 前編
ここ数年で、韓国のサブカルチャーが急速に力をつけてきました。
現在、韓流ブームですよね!
韓国のドラマ・アニメが日本で放送されるとはつい数年前まで考えられませんでした。
最近では、韓国ドラマの日本人のファンは珍しくなりなりましたが
その反面、アンチ韓流も増え続けています。
色々パクリ疑惑なども上がっていますが、ともあれ
アンチが多いのも韓国サブカルチャーが
影響力のある証拠です。
もっと、韓国のサブカルチャーの実力を客観的に見ていきましょうではありませんか!
日本文化の成熟市場国 韓国
さて、韓国では台湾同様、もっとも日本文化の浸透している国の1つです。
日本の人気アニメ・マンガはほぼリアルタイムで翻訳され発売されています。
公式的なデータが無いので明言できませんが
おそらく韓国の6割以上は日本製のアニメ・マンガだと思われます。
ただ、台湾と事情が違うのは反日が強い言う点でしょうか。
つい、最近まで日本の文化の輸入は公式的には禁止されていました。
そのため、日本アニメの日本を思わせるシーンのカットや
登場人物やスタッフロールも韓国名に変えられたりするのはしょっちゅうの様です。
日本製のアニメと知らずに見ている子供もかなり多かったとも聞きました。
日本文化の統制〜開放へ
韓国では、「過去の歴史的問題」により、日本文化は公式には規制されています。
そんな中で日本文化が広まった背景には、70年代に入ってきた海賊版よって広まりました。
日本マンガ・アニメが人気がではじめると、当然多くの反発も起きます。
「日本マンガ・アニメは暴力・セックスなどの表現があり、子供たちに悪い影響を与える!」
と言った、「日本文化低俗論」や「日本文化脅威論」がもとになっています。
しかし、そんな文化統制にもかかわらず、
路上では堂々と日本製の違法な海賊版が売られているのが現状でした。
その中で、大きく自体が動き出したのは、1998年の金大中大統領が当選してからです。
金大中政権では「文化開放政策」の名のもと
ついに日本文化の開放を宣言します。
日本文化段階的に開放され、公の発表では2006年までには、
18禁以外を除くほぼ全ての日本文化を開放することになっています。
しかし、まだまだ全面開放ではないという批判の声もありますが、
日本文化の開放の背景には徐々に力を付け始めた韓国文化の
自信のあらわれとも言えるのではないでしょうか?
次回は台頭する韓国のサブカルチャーについて語ります。
元・大統領 金大中さん |
金大中政権(1998〜2003年) 与党ハンナラ党を倒し、悲願の大統領に。当時、経済危機だった韓国経済を見事にV字回復の復活に導く。その後、「太陽政策」の融和路線を掲げ、北朝鮮の金正日氏と会談し、ノーベル平和賞を受賞。「親北・反米・反日」の今の韓国政権の流れを作ったが、彼の評価が決まるのはこれからの北朝鮮次第? |