特別編  『AKIRA(アキラ)』
〜ジャパンアニメーションのパイオニア〜


















『AKIRA(アキラ)』
は世界でも最も有名な日本のアニメです。



海外のジャパンアニメーションの礎を作ったと言われる『AKIRA』は



本編でも何度か登場していますが、今回は大友克洋監督を含めて



より詳しく紹介したいと思います。











ジャパンアニメーションの夜明け!






『AKIRA』
とは漫画家の大友克洋さんがヤングマガジンにて



1982年〜1990年にかけて連載された近未来のSFマンガです。



日本国内ではマンガだけで累計
600万部以上のセールを記録しています。



大まかなストーリーは1988年、東京に新型爆弾が爆発



それと同時に第3次世界大戦の勃発により東京は壊滅的な被害を受けました。



そして、舞台は2019年。再建が進んだネオ東京・・・っと物語が始まります。




その斬新な世界観、複雑に絡みあうストーリーは日本のマンガ界に大きな衝撃を与え




1984年には
講談社漫画賞一般部門を受賞。日本での熱狂的・カルト的な人気を確立します。







マンガ版『AKIRA』(1982〜1990)
日本では600万部のヒットを記録









『AKIRA』映画化へ





1985年、原作者の大友克洋さん自身が監督となり映画化が進められます。




不定期に連載していた『AKIRA』は連載が中断されました。




制作期間は3年、制作費はなんと当時としては破格の
10億円!




使われたセルは15万枚以上、当時としては珍しい
CGなども使われていました。




1988年に日本で公開された時は大きな話題を呼びます





そして、90年には海外へ公開され日本以上の大きな反響を呼ぶことになります。




ハリウッドの
『E.T.』『宇宙戦争』を手がけたスティーブン・スピルバーグ監督が




「わたしが作りたかったのは、こういう作品だったんだ」



と言わしめた事は有名です。





更に、
『タイタニック』ジェームス・キャメロン監督が



『AKIRA』『攻殻機動隊』のアニメに感銘を受け、日本のアニメスタッフを



引き抜いて帰ったとの逸話も残されています。





そして、フランス初のフルCGアニメ
『ケイナ』を手がけた



クリス・デラポート監督は『AKIRA』を見てこの世界を目指したと語るなど、



『AKIRA』が欧米ではいかに衝撃的な作品であったかがよくわかります。




これにより欧米では
『AKIRA』ブームが巻き起こります。



そして、これがきっかけとなり
ドイツでは日本マンガ・アニメが定着




ジャパンアニメーションと言うジャンルが世界で認識されるようになります。




欧米で大成功を収めた『AKIRA』は日本で再び注目を集めることになり




日本アニメ・マンガ界にも大きな影響を与えることになりました。







映画版『AKIRA』(1988)
ジャパンアニメーションの夜明け!











大友克洋監督その後




世界にその名を轟かせた大友克洋監督





その後も精力的にアニメ映画、そして実写映画なども携わります。






1991年 アニメ映画 『老人Z』 の原作・脚本・メカニックデザインに携わる。

1991年 実写映画 『ワールド・アポート・メントホラー』 の監督を務める。

1995年 アニメ映画 MEMORIES』 の監督を務める。

1998年 アニメ映画 『スプリガン』 の総監修を務める

2001年 手塚治虫原作のアニメ映画 『メトロポリス』 の脚本制作。







そして、2004年







制作期間9年、総制作費は『AKIRA』を超える
24億が投じられ




『スチームボーイ』が日本で公開されました。




2Dアニメと3Dアニメの融合、細部に渡る作りこみは見事でしたが




興行成績はいまいち振るわず、作品の評価はあまりよくありませんでした。




制作期間が長引いたため、もはや時代遅れになっていたとも言われています。



もはや、日本のアニメファンも目が肥えてしまったんですね。




巨額の
制作費のため『スチームボーイ』は


大赤字だったと噂されています。








『スチームボーイ』(2004年)
AKIRAを超える制作費だったが・・・・










大友克洋監督最新作







さてさて、最新の大友克洋さんの最新作ですが。



あの
カップヌードルのコラボCMでもお馴染み!




2006年10月27日に
『Freedom フリーダム』がOVAで発売されました。




全六巻の予定らしいんですが、世界観など『AKIRA』を彷彿
(ほうふつ)させられます!



どんな作品に仕上がっているのか楽しみですね♪





海外でジャパンアニメーションの礎
(いしずえ)を作った大友克洋監督。




今後の更なるご活躍を期待しています!









『FREEDOM フリーダム』(2006年)
あのカップヌードルとの奇跡のコラボCM









勝手ながら下記のHPを参考に書かせて頂きました。

ありがとうございました!


パパイヤの館

http://www001.upp.so-net.ne.jp/papaiya/index.html
   

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki






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