特別編 第2弾! 『攻殻機動隊』

〜ハリウッドに影響を与えたジャパンアニメーション〜

















特別編第2弾!


今回紹介する作品はあの
『AKIRA(アキラ)』と並ぶ



ジャパンアニメーションを代表する作品。



『攻殻機動隊』(英題 GHOST IN THE SHELL)です!



個人的な話ですが、管理人・ツカさんの大好きな作品です(笑)









攻殻機動隊とは?





『攻殻機動隊』
(こうかくきどうたい)とは漫画家の士郎正宗さんが1989年



ヤングマガジンの増刊号、
ヤングマガジン海賊版からマンガの連載がはじまりでした。



その、独特な世界観、リアルな設定には一部の
カルト的な人気を集めます。



連載期間はヤングマガジンでの不定期連載も含めて1989〜1997年まで続いてます。





簡単な物語の概要は



第三・四次世界大戦を経て荒廃した
2030年の日本


科学技術の神経を伝達したロボット技術進歩により


人間の義手・義足などの
サイボーグ化は一般化しています。


また脳まで
電脳化が可能になり、人の脳に直接インターネットに繋げる時代です。



そうした中、特殊犯罪・要人暗殺まで行う特殊機関・
公安9課の物語です。





ちなみに、士郎正宗さんは宇宙論量子力学など様々な化学の知識を



マンガに取り入れられており、作品の細かい設定を理解するには苦労します。





また、その深さこそが最大の魅力でもあるですけどね。









『攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL』 映画化へ






1995年 
押井守監督により『攻殻機動隊』はアニメ映画化されました。






しかし、日本での興行成績は全く振るいませんでした。






私も高校時代に見たのですが、その世界観・知識を理解するには難しく



おそらく、多くの人が消化不良まま、映画を見終わり




『結局なんだったんだ?あの映画は?』


って気持ちになったのだと考えられます。








『攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL』(1995)
日本人には難しかったか?・・・最低3回は見ましょう








アメリカでの大反響






しかし『攻殻機動隊』は1996年のアメリカで大反響を起こします。




日本のアニメのセルビデオは
2万本売れれば大ヒットと言われた時代に




異例の
100万本以上のセールを記録し週間ビデオ売上ナンバーワンに輝きます。



おそらくネット社会が世界一進んでいたアメリカではリアリティがあったのでしょう。



そして、一番の影響を受けたのがハリウッドです。



あの
『マトリックス』シリーズを手がけたウォシァウスキー兄弟



『攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL』の映画を見たときに衝撃を受け





「僕らはこんな映画を実写で作りたかったんだ」と後に語っています。






『攻殻機動隊』に触発された彼らは
『マトリックス』を構想します。




その世界観を理解してもらうため『攻殻機動隊』のビデオテープを制作スタッフに渡して




「こんな映画を作るんだ」と説明したそうです。




『マトリックス』はほかに香港のワイヤーアクションや最先端のCG技術



そして、日本の
マンガやアニメの演出なども積極的に取り入れ





1999年、映画史に残る
『マトリックス』を公開し世界中で大ヒットを記録します。




『マトリックス』(1999年)
制作費80億円。2作目、3作目は合わせてなんと370億円!








TV版『攻殻機動隊』シリーズ






海外で大成功を収めた
『攻殻機動隊』は日本で凱旋上映され大きく注目されるようになりました。




そして2002年、TVシリーズの
『攻殻機動隊 S.A.C.』が制作されます。


※S.A.C.とは「Stand Alone Complex(スタンド アローン コンプレックス)」の略




監督は
押井守さんの弟子にあたる神山健治監督




この作品は全26話 基本的に一話完結路線の物語でありながら



その完成度高さは素晴らしいものでした。




こちらは
初心者でもわかりやすく作られているため、ツカさん一押しの作品です。




『攻殻機動隊 S.A.C.』では、通常のアニメの脚本は数人の脚本家が作り上げるのに対し、



数十人の脚本家が合宿を行い、それぞれの意見をぶつけ合い




そこで生まれたアイディアを入れて行くと言う、
ユニークな制作方法をとりいれています。




今までに無いストーリーの完成度の高さはそこから生まれてるんですね。




『攻殻機動隊 S.A.C.』
東京国際アニメフェアアニメ作品部門優秀賞に輝きます。




2005年には、その続編として
『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』が制作されました。




『STAND ALONE COMPLEX』シリーズは2006年現在、累計
150万枚のセールを記録してます。







TV版『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』(2002)
攻殻機動隊入門にはオススメ。「笑い男事件」を追った名作









映画版『攻殻機動隊』待望の続編






話は少しもどって2004年・・・



『攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL』から実に9年を経て続編にあたる



押井守監督の『イノセンス』が公開され話題になります。



そのクオリティはまさに随一!音楽も映像もヒジョーに素晴らしいのですが



これがまた予備知識の無いはじめてさんには理解が難しい(泣)




ちなみにツカさんが友人と一緒に見に行ったら隣で
爆睡されました(笑)






もし
女の子と映画でデートするなら、ゲド戦記あたりにしておきましょう。






『イノセンス』日本ではそこそこヒットを記録し話題になりました。




余談ですがこの映画の
鈴木プロデューサーが、最近流行っている



主人公及び、ヒロインの声優に
山口智子などの大物俳優を起用しようとしたんですが



押井守監督反対によりプロの声優が起用されたそうです。








押井守監督!あんたは偉い!









芸能人の声優は
不評の声が多いと思うのですが・・・




やっぱり話題づくりのためなんですかね?
ジブリさん






そして8年前、大反響を起こしたアメリカでも
『イノセンス』は公開されましたが



何故か、アメリカ人には馴染み
薄い吹き替え無しの字幕のみ



宣伝もあまりされず、興行成績はさっぱりでした。








『イノセンス』(2004)
深い・・・深すぎて初心者はたぶん引くでしょう。








原作者・士郎正宗さんのその後・・・






映画の大御所ハリウッドまで反響を巻き起こした
『攻殻機動隊』シリーズ




原作者の
士郎正宗さんは、原作から積極的にアニメ制作に関わった



『AKIRA』の大友克洋監督とは対照的に



基本的にアニメ制作には
ノータッチの姿勢を貫きます。



マンガ作品も不定期連載、現在ではイラストレーターとしての活動が目立ちます。




そのため、
『アップルシード』『攻殻機動隊』を始め未完の作品が多い状態です。




最近では
成人向け・アダルト向けの作品を取り上げ、そのほとんどがレズネタだそうです。





士郎正宗曰く「読者も見たいと思わないだろう」が理由なんですって!




この人は一般人の観点では計れません(笑)









攻殻機動隊最新作






さて、2004年のアメリカではTV版『攻殻機動隊 S.A.C.』が放送され



12歳〜17歳男子の部門で
視聴率ナンバー1を獲得したそうです。



実に十年を経て再び反響を呼ぶとは凄いですね。




それと、日本の攻殻機動隊最新作情報ですが



2006年9月にスカパーにて先行放送された




『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society



2006年11月24日にDVDで発売されるそうです。




通称
『攻殻機動隊 S.S.S.』と呼ばれています。




『攻殻機動隊』シリーズはまだまだ続きそうなのでこれからも楽しみですね。





最近のアニメに飽き気味の方は是非見ましょう!








『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』(2006)
2006年9月にスカパーにて先行放送後 DVD化!





勝手ながら下記のHPを参考に書かせて頂きました。

ありがとうございました!


攻殻機動隊PKI - GISPKI

http://gispki.myhome.cx/


Yahoo!ショッピング
−攻殻機動隊特集−


http://contents.shopping.yahoo.co.jp/fair/cddvd/
koukaku/world/attentiontokoukaku.html


フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki





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