第2回 海外の日本文化 |
日本文化を浸透させた海賊版 日本マンガ・アニメの基礎は手塚治によって確立されました。 海外でいち早く進出した代表作は、「鉄腕アトム」が有名です。 本格的に海外進出が始めるのは80年代後半でしたが、 マンガがいちはやく進出したのは、アジア諸国を初めとする安値で大量に出回った海賊版でした。 当時の海賊版はクオリティーが低く、著作権意識もそれほどなかったため 今ほど大きな問題にはなりませんでした。 しかし、その海賊版がアジア各国に大きく日本文化を浸透させる 役割を果たしたことは否定できません。 70年代当時、アニメやマンガと言えば、ディズニーやスーパーマンぐらいしかなかった時代の アジアの人々にとっては、大きな衝撃を与えました。 しかし、その結果、各国で社会現象、文化摩擦、日本文化侵略論が生まれました。 各国の日本文化の事例を見ていると、現代の日本の姿を大いに認識されます。 次からは各国の具体的な日本文化の事例、 そして、その国々の文化事情などを考察したいと思います。 レビュー 一覧へ |