番外編 フランス 『日本マンガ・アニメの台頭と課題』
今回はフランスの最新日本マンガ事情をとりあげます!
フランスについては以前に取り上げてますので、合わせてこちらもどうぞ!
第9回 フランス産アニメの誕生 前編
第10回 フランス産アニメの誕生 後編
今回も、またまたジェトロ(日本貿易興行機構)さんのレポートを元に
フランスの日本マンガ・アニメ市場に迫りたいと思います。
しか〜し、調査レポートってなんで読むと眠くなるんでしょうか?
ツカさんみたいな頭の悪い人が読むと頭が痛くなります。
レポートを作った人は眠くなったりしないのでしょうか?
たまには一発ギャグとか入れて、爆笑させて欲しいものです!
例えばこんなダジャレはどうでしょう?
ジェトロさん「ああ!ここにフランス(腐乱)死体が!!」・・・し〜ん
頼みますよ!じぇとろさぁぁぁん!
ジブリ作品の大ブレーク
さて、気を取り直して本題に入ります!
ジェトロさんの調査レポートによると
2003年のフランスの日本アニメ映画の興行収入は
1114万ドル!(約130億円)
2002年の『千と千尋の神隠し』のブレーク以降
翌年の『天空の城ラピュタ』は観客動員数90万人を突破!
そして04年は正確な統計データは出ていないそうですが
『ハウルの動く城』 動員数100万人を突破!
『魔女の宅急便』 動員数62万人と
映画におけるジブリ作品の台頭が目立ち始めます。
ジブリ作品以外では
大友克洋監督の『スチームボーイ』(動員数9万人)
『カウボーイ ビバップ 天国への扉』(動員数3万人)
などが挙げられます。
フランス版『ハウルの動く城』
フランスでも100万人を動員
フランスのアニメ・マンガ市場規模
一方で、2004年のフランスのマンガ事情の方ですが
マンガの売上は6415万ユーロ(約74億円)
と日本マンガの人気は年々高まっているそうです。
ちなみに2004年でフランスで一番売れたマンガは
累計1400万部のセールを誇る『ドラゴンボール』です!
次に『ナルト』、『遊戯王』、『シャーマンキング』、『ラブひな』と
やはりジャンプ系が強いです。
もともと、フランスは70年代に日本アニメが大ブレイクし
80年代に日本のアニメがフランスで溢れました。
しかし、90年代に入ると『日本マンガが暴力的である』などの批判が高まり
フランスのテレビ局では日本アニメは姿を消します。
本格的な放送再開は、99年の『ポケモン』まで待たなければなりません。
放送禁止で高まった 日本マンガ需要
90年代の日本アニメの放送停止
これによりフランスの日本のアニメファン達が
わざわざ日本語のマンガを手に入れて読むようになります。
そこで、フランスのTONKAN社が日本マンガの輸入販売を始めます。
そして、フランス出版社大手のGLENAT社が
89年に仏版『AKIRA』を日本マンガとして初めて出版します。
この時は、絵を反転したヨーロッパ式の左読みでした。
そして91年 日本式の右読みでの『ドラゴンボール』を出版し
フランス市場で大成功を収めます。
フランスの日本マンガ市場は10年足らずで
360億円にまで急成長をしました。
『ドラゴンボール』
海外でも安定した人気を誇るのはさすが!
フランスメディアとの障害
ヨーロッパ最大の日本マンガ市場国となったフランスですが
ビジネス面でのテレビメディアの連動性が取れないことが
フランスマンガ市場の大きな課題になっています。
そもそも、日本のマンガビジネスのモデルなのですが
テレビのアニメ放送と連動することにより
マンガの大きな売上に繋げています。
例えば、日本の『鋼の錬金術師』はアニメ放送前の
マンガの売上は100万部だったのが、03年のアニメ放送開始後は
一気に700万部まで売上を伸ばしました。
しかし、フランスでは外国のアニメなどの放送枠は
法律で規制されており
おまけに地上波の無料民放はたった2つしかありません。
そのため日本アニメの放送枠が無い現状です。
最近、デジタル放送が始まり無料チャンネル数は増えていますが
力をつけるまでには、まだ時間がかかると思われます。
『鋼の錬金術師』
海外でも放送され良い評価らしい
日本側の障害
一方の日本側の問題もあります。
最近の日本出版社は採算面を厳しく要求するようになり
特にマンガを確実に最終巻までの発行の確約が最低条件になったりと
マンガの出版の企業が中小企業の多いフランスにとっては
売れるかどうかもわからないマンガの
最終巻発刊の確約は厳しい条件になります。
90年代の日本出版社の条件は割りとルーズで大らかだったそうですが
これは近年、大きくなって来た日本マンガのビジネスと
やはり、日本市場においてのマンガの売上の低下が
日本の出版社に余裕を無くさせているのではないのかと
ツカさんは勝手に推測しています!
いずれにしても、フランス政府とメディアへの今後の
働きかけが、フランスにおける日本のマンガの
発展のカギとなるでしょう!
ヨーロッパアニメの台頭
さて、最近ではヨーロッパのアニメ制作会社が台頭しており
EU圏内ではおよそ270社ほどのアニメ会社が存在しています。
1998年の総売上げが4億1800万ユーロ(約585億円)から
2002年には18億7000万ユーロ(約2618億円)
と4年で4倍以上も成長してます!
中でも、フランスがもっともアニメ制作が盛んだそうです!
よし!それならフランス産アニメ探そう!
って、Googleで探してみたら、なんとうちのHPが出てきた!
だだだだ、だめじゃん!(爆)
それでも、頑張って探してみたら
『ベルヴィル・ランデブー』って映画が見つかりました。
フランスでは100万人を動員したそうで
日本では、2005年に公開されました。
なかなか良い出来だったそうな〜
今後のフランスアニメの台頭も注目されます!
『ベルヴィル・ランデブー』(フランス 2002年)
フランスでは100万人を動員!
2006年12月13日制作
今回は下記のHPを参考に書かせて頂きました。 ありがとうございました! ジェトロ - 日本貿易振興機構 http://www.jetro.go.jp/biz/world/europe/fr/ 映画「ベルヴィル・ランデブー」オフィシャルサイト http://www.klockworx.com/belleville/ ダジャレの部屋 http://www.h3.dion.ne.jp/~seichan/joke.htm |