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海外のマンガ雑誌 その2(ドイツ編)





2002年
ドイツ
BANZAI(廃刊)
2001年11月〜2005年12月

発行部数 8〜10万部?
月刊 → 廃刊

・主な掲載作品
ちょっとだけ帰ってきたDr.スランプ(鳥山明)
ヒカルの碁(ほったゆみ/小畑健)
DNA2(桂正和)
HUNTER×HUNTER(富樫義博)
ONE PIECE (尾田栄一郎)
Cre wman3(ドイツ人マンガ家)

 ドイツの出版社カールセン社が集英社と契約をし、発刊。ドイツのマンガブームにも乗ってヨーロッパ初のマンガ雑誌として成功を収めた。その後のアメリカ版少年ジャンプの創刊への道筋を作ったとも言われる。しかし、編集部と出版社の間で深刻な対立が発生し、廃刊になってしまうのでした。

※関連 第8回 ドイツ 「ドイツのマンガブーム」





2010年5月号
ドイツ
DAISUKI
2003年2月〜2010年 発行中

発行部数 3万部?
月刊

・主な掲載作品
フルーツバスケット(高屋奈月)
学園アリス(樋口橘)
スキップ・ビート!(仲村佳樹)
ヴァンパイア騎士 (樋野まつり)
会長はメイド様!(藤原ヒロ)

 カールセン社が発行する少女マンガ雑誌、BANZAI!の姉妹雑誌にあたる。主に白泉社の花と夢コミックスの作品を連載。ドイツのマンガ雑誌の廃刊が相次ぐなか、現在も発行を続けている。少女マンガは少数ながら熱烈な支持があるようだ。


※関連 第8回 ドイツ 「ドイツのマンガブーム」





2002年
ドイツ
MANGA POWER(廃刊)
1996年?〜1997年?(第1期)
2002年?〜2004年9月(第2期)

発行部数 ???
隔月 → 廃刊

・主な掲載作品
らんま1/2(高橋留美子)
ちょびっつ(CLAMP)
怪盗セイントテール(立川恵)
ああっ女神さまっ(藤島康介)
RAVE(真島ヒロ)
ピーチガール(上田美和)

 カールセン社のライバル企業であった、エグモンド社が発行。第2期から主に講談社のマガジン系統のマンガを隔月で連載していた。ジャンルも少年マンガだけでなく少女マンガも多数掲載していたのが特徴。しかし、売上げ部数が低迷しため廃刊。後継雑誌「マンガツイスター」に受け継がれる。

※関連 番外編 ドイツの最新マンガ事情





2005年18号
ドイツ
Manga Twister Shonen(廃刊)
2003年10月〜2006年10月

発行部数 ???
隔月 → 月間 → 廃刊

・主な掲載作品
名探偵コナン(青山剛昌)
まじっく快斗(青山剛昌
金色のガッシュベル!!(雷句誠)
焼きたて!!ジャぱん(橋口たかし)
MISTERジパング(椎名高志)

 同じくエグモンド社が出版していたマンガ雑誌。主に小学館のサンデー系統のマンガを連載。一時期がマンガパワーと同時に発行されていたが、マンガパワーの廃刊に伴い、2005年から月間になるなど力を入れる。しかし部数が伸び悩み、翌年には廃刊となる。


※関連 番外編 ドイツの最新マンガ事情





2005年17号
ドイツ
Manga Twister Shojyo(廃刊)
2003年10月〜2006年10月

発行部数 ???
隔月 → 月間 → 廃刊

・主な掲載作品
ありす19th(渡瀬悠宇)
ふしぎ遊戯 玄武開伝(渡瀬悠宇
天は赤い河のほとり(篠原千絵)
「彼」first love(宮坂香帆)
快感・フレーズ(新條まゆ)
ミルククラウン(水都あくあ)

 エグモンド社が発行するマンガツイスターの少女版。少年版と同時に発売されていたらしい。小学館のマンガ雑誌「少女コミック」からの作品が掲載された。ライバルのカールセン社の「DAISUKI」を意識したと思われる。その後はツイスターの少年版と共に姿を消す。


※関連 番外編 ドイツの最新マンガ事情







気づいたらドイツのマンガ雑誌ばかり(笑)


ドイツは2002年の
マンガブームから

マンガ雑誌の創刊が相次ぎましたが

2006年にはほとんどが
廃刊

なってしまったことがわかりますね〜



一部例外は少女マンガ雑誌の
「DAISUKI」

フルーツバスケットのヒットや

少女マンガは少数ながらも

安定的に部数が売れるのが要因だと思われます。


やはり海外でもマンガ雑誌のビジネスモデルは

難しいのでしょうね。。。



その1  その2  その3




2010年5月7日 制作


今回は下記のHP・文献を参考に書かせて頂きました。

ありがとうございました!



フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki


ジェトロ(日本貿易振興機構)

ドイツにおける日本マンガ市場の実態
(輸出促進調査シリーズ) 2006年3月

http://www.jetro.go.jp/biz/world/europe/reports/05001277


DAISUKI 公式サイト

http://www.daisuki-online.de/






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